2010年2月10日水曜日

なぜ青ボールペンを使うのか

タイではなかなか黒ボールペンが見つかりません。見た目、黒ボールペンだと思って買ったのに、いざ使ってみると青色で、こけてしまうことがよくありました。確かに、見渡すとタイ人の方は青ボールペンをよく使っています。なぜでしょうか。友人のタイ人にインタビューしてみました。

まず、第1に、黒色で名前を書くことが不吉なことだというのです。日本で言えば、赤色で名前を書くようなものだというのです。例えば、お葬式で宛名を書くときは、青色ではなく、必ず黒色のボールペンを使用します。このような信仰はタイだけでなく、アジア地域(仏教徒の国)にも見られます。確かに、友人の中国人が青色のボールペンを使用していました。

第2に、文書の偽造を防ぐという意味があるとのことです。例えば、日本の場合、公文書の記入には、「黒色のボールペンで記入してください」という旨の文言があります。一方タイでは、黒色のボールペンは使用できず、「青色のボールペンで記入してください」となるのです。タイでは、黒色のボールペンを使用し文書を作成しても、コピーすると見分けがつきにくいというのです。青色で記入すると、コピーしたものかどうかは一目でわかるのです。

第3に、単純に見やすいとのことです。印刷物の文字が黒色なので、それと見分けるためのようです。このため、小学校から青色のボールペンを使用するよう先生に指導されるとのことです。このことは同時に、学校でシャープペンシルを使用しないことも意味しています。

以上のように、タイでなぜ青ボールペンを使用するのかということについて、紹介してきました。タイにはタイなりのこだわりや考え方があるのだなということがわかりました。ちなみに、私は日本人ですので、黒でも青でもなく、シャープペンシルを一番利用しています。

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