2015年1月6日火曜日

タイで生活して気がついたこと

タイと関わって10年以上になりますが、いまだにそうだったんだと気づかされることが多くあります。そんな疑問と自分なりに導き出した答えを今日は少し書いてみたいと思います。

【これまでの疑問】
 タイ人は食べ物をよく残して、全部食べきらない。なぜ、必要な分だけ注文したり、作ったりしないのか。

【自分なりの答え】
考えられる理由は二つあります。まず、残す理由は、その料理がマズいからで、お腹が少し膨れればよいと思っているからです。 日本のガイドブックにはタイの屋台やお店がきれいな写真で紹介されていますが、私にとっては、食べるレベルというのがおそらく掲載の基準です。また、地元のタイ人にとっては、たとえばひとつのソイにいくつも店が並んでいますが、一軒おいしい店があればラッキーなレベルだと思います。そして、本当においしくないタイ料理屋さんはたくさんあります。おそらく、タイの経済が悪くなっているので、物売りに簡単に職を変える人も多くなったからだと思います。
次に、第二の理由は、お客さんなどに対応するとき、食べ物の量がちょうど過ぎると、量が少なかったなとタイ人は思ってしまい、応対が失礼にあたると考えるからです。コップに水を注ぐときも、コップ一杯に水を注ぐのは、その表象のひとつです。ですから、この場合、日本人は、たとえ、お皿に海老一匹が残っていたとしても、手をつけずに、ごちそうさまをしましょう。そうすると、きっとタイ人は満足すると思います。


【これまでの疑問】
 どうしてタイはどこでもエアコンが効き過ぎているのか

【自分なりの答え】
このような疑問を持つということは、おそらくエアコンの温度を上げるなり、風を弱めるなどの行為を期待してのことだと思います。しかし、この期待こそが愚かであります。タイでは自分の身は自分で守るというのが鉄則です。道を渡るときに、前方から来た車が、きっと止まってくれるだろいうという期待に近いものがあります。しかしタイでは、車は止まりません。車が通り過ぎてから渡る、が正解です。エアコンだって、タイ人だって寒いと感じています。だったら、服をさらに着るというのが、正解なのです。時々、エアコンの温度が調整できないからだと言い訳する場合があります。確かに、家庭用のエアコンほど細かな温度調節はできませんが、エアコンバスですらエアコンの温度設定ができます。多くは、めんどくさい、ややかしいという理由だけです。


【これまでの疑問】
 どうしてタイでは屋台やお店が公共の道路で商売ができるのか

【自分なりの答え】
彼らがきっちり場所代を払っているからです。道をよくみると、白線が引いてあるのが何よりの証拠です(白線を引いていない所もあります)。その近くには警察のような服を着た人(警察官ではない)が見回っています。この場所代はだれが管理しているかというと、これは非常に複雑です。バンコクの場合、バンコク都であったり、その地域の権力者(こちらもさまざまなタイプがあります)であったり、あるいはそれら出店の前のビルや建物であったりします。最近でフリーペーパーを配っている人が街でよく見かけますが、彼らも場所代を払っていますし、ビルの隙間で花や宝くじを売ったりしている者ですら場所代をしっかり払っています。それが一日当たりわずかな金額(20B程度から)であったとしても、塵も積もれば山となる、です。タイのみなさんは本当に商売熱心で感心させられます。

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